InputPanel では、組み込みの検証機能が失敗したり不十分である場合にユーザー入力を検証するためのプロパティレベルの検証機能が提供されています。このタイプの検証では、データ検証規則をプロパティセッターコード内で指定します。InputPanel は、プロパティレベルの検証を実装するために 2 種類のマークアップをサポートしています。
次の図に、無効な入力に対するプロパティレベルの検証の例を示します。
アプリケーションのプロパティセッターコード内に標準属性マークアップを追加することで、ユーザー入力に対してプロパティレベルの検証を適用できます。コントロールは、System.ComponentModel.DataAnnotations アセンブリ内のいくつかのクラスを直接使用して、このマークアップにアクセスします。
次のコードは、標準属性マークアップをプロパティセッターコード内に追加して、検証を適用する例を示します。この例では、「クイックスタート」で作成したサンプルを使用します。
InputPanel では、プロパティレベルの検証を行うためにカスタムマークアップもサポートしています。カスタムマークアップは、ビジネスのニーズに応じて検証規則をカスタマイズする場合に便利です。また、カスタムマークアップを使用すると、入力フィールドに対して複数の検証規則を組み合わせることができます。たとえば、カスタムマークアップを使用して、Phone Number フィールド内の null 値またはホワイトスペースの有無およびその最小長さと最大長さを 1 つの検証規則で検証することができます。
以下の手順は、プロパティレベルの検証のためのカスタムマークアップをコードで作成および適用する例を示します。この例では、「クイックスタート」で作成したサンプルを使用します。