テーブルは、大量のデータを整理して表示するために必要不可欠です。テンプレート構文は、テーブルにも定義することができ、フィルタ処理や並べ替えなどの様々なテーブルの操作を反映することができます。
以下の帳票テンプレートは、各地域の売上情報をリストとして出力するものです。テンプレートセルは、テーブルの中で定義されています。
上記帳票テンプレートから生成される Excel 帳票は以下のようになります。
テーブルは、以下の2つの方法で帳票テンプレートに組み込むことができます。
- テーブル内のセルにテンプレート構文を設定:上記の画像のように、帳票テンプレートにテーブルを挿入し、その中のセルにテンプレート構文を設定することができます。Excel 帳票を作成する際、展開されるデータに応じてテーブルのサイズが変更されます。
- テンプレートセルの範囲内にテーブルを設定:Range プロパティを使用してテンプレートセルを定義し、その指定範囲内の任意の場所に表を挿入することができます。Excel 帳票を作成する際、展開されるデータに従ってテーブルがコピーされます。
メモ:テンプレートセルは、テーブルの数式もサポートしています。
制限事項
- テンプレート構文では、グループ化の種類のデフォルトは「Merge」ですが、テーブルではサポートされません。したがって、Group プロパティを使用して、グループ化の種類を「Merge」以外の値に明示的に設定する必要があります。
- テンプレートセルの範囲内にテーブルを設定:テンプレートセルの Range(省略形:R)プロパティにて指定する範囲には、テーブルの全範囲が含まれている必要があります。例えば、セル範囲「C5:D8」にテーブルがある場合、{{ds.Area(R=C5:D8)}} のようにテーブルをすべて含む範囲を Range プロパティにて指定する必要があります。
ただし、シート名フィールドの場合、デフォルトで現在のワークシートにあるすべてのテーブルが含まれるため、Range プロパティを設定する必要はありません。
- テーブル内のセルにテンプレート構文を設定:シート名フィールドをテーブルと一緒に使用する場合、テンプレートセルを展開する際にレイアウトの問題が発生し、テーブルが誤った場所に移動してしまう可能性があります。そのため、テーブルをセル範囲に変換してから帳票の作成処理を行う必要があります。