MESCIUS InputMan for ASP.NET 10.0J
キー動作の割り当て

ここではショートカットキーの動作の割り当てと注意点について解説します。

ショートカットキーの割り当て

ショートカットエクステンダは、Webフォーム上のコントロールに、KeyActions列挙体で定義されている動作、または実装済みのクライアント側スクリプトと、特定のキー入力の動作を関連付けます。 ユーザーは関連付けられたキー(ショートカットキー)を押すことにより、定義した動作を実行することができます。


コントロールにショートカットキーが割り当てられている場合、そのコントロールにフォーカスがある状態でショートカットキーが押されると、割り当てられている動作が実行されます。個々のコントロールにショートカットキーを割り当てる方法については「コントロールにショートカットキーを追加」を参照してください。


また、Webページ全体にショートカットキーを割り当て、コントロールやフォーカス位置に依存しない動作を実行することも可能です。詳細については「ページにショートカットキーを追加」を参照してください。

ショートカットエクステンダは、ショートカットキーとして使用するキーと割り当てる動作のコレクションを保持します。よって、Webフォームにショートカットエクステンダを一つ配置するだけで、複数のコントロールに個別の内容のショートカットキーを割り当てることができます。

注意事項
ショートカットキーを割り当てるときの3つの注意点について説明します。

1. すでに使用されているキー

Windowsや、Internet Explorer(以下IE)で予約されたキーとコントロールが使用しているキーをショートカットキーに割り当てると、エラーが発生し、本来の動作が正しく行われません。

予約されたキー
キー 説明
[F1] ヘルプを起動する。
[F3] このページで検索を行う。
[F4] 以前入力したアドレスの一覧を表示する。
[F5]
または[Ctrl]+[R]
現在のWebページを更新する。
[F6] 次のフレームおよびブラウザ要素に移動する。
[F7] カーソルブラウズを開始する。(IE8/9/10)
[F10] メニューバーをアクティブにする。
[F11] ブラウザウィンドウの全画面表示と通常表示を切り替える。
[F12] Internet Explorer 開発者ツールを表示する。(IE8/9/10)
[Tab] Webページ、アドレスバー、リンクバー内の次の項目に移動する。
[Up] ページの先頭に向かってスクロールする。
[Down] ページの末尾に向かってスクロールする。
[PageUp] ページの先頭に向かって大きくスクロールする。
[PageDown] ページの末尾に向かって大きくスクロールする。
[Home] ページの先頭に移動する。
[End] ページの末尾に移動する。
[Esc] ページのダウンロードを中止する。
[Enter] 選択したリンク先に移動する。
[Shift]+[F10] リンクのショートカットメニューを表示する。
[Shift]+[Tab] Webページ、アドレスバー、リンクバー内の前の項目に移動する。
[Shift]+[Ctrl]+[Tab] 前のタブに切り換える。
[Alt]+[F4] ウィンドウを閉じる。
[Alt]+[Home] ホームページに移動する。
[Alt]+[Right]
または[Shift]+[Backspace]
次のページに移動する。
[Alt]+[Left]
または[Backspace]
前のページに移動する。
[Alt]+[D] アドレスバーの文字列を選択する。
[Ctrl]+[F4] タブまたはウィンドウを閉じる。
[Ctrl]+[F5] Webページとキャッシュを更新する。
[Ctrl]+[Tab] 次のタブに移動する。
[Ctrl]+[B] 「お気に入りの整理」ダイアログボックスを表示する。
[Ctrl]+[D] 現在のページをお気に入りに追加する。
[Ctrl]+[E] 検索バーを表示する。
[Ctrl]+[F] このページで検索を行う。
[Ctrl]+[H] 履歴を表示する。
[Ctrl]+[I] お気に入りバーを表示する。
[Ctrl]+[L] アドレスバーを選択する。
[Ctrl]+[N] 新しいウィンドウを表示する。
[Ctrl]+[O] 新しいファイルを開く。
[Ctrl]+[P] 現在のページまたはアクティブなフレームを印刷する
[Ctrl]+[S] 現在のページを保存する。
[Ctrl]+[W] 現在のウィンドウまたはタブを閉じる。
[Ctrl]+[+] 拡大表示する。
[Ctrl]+[-] 縮小表示する。
[Ctrl]+[0] 倍率を 100% にする。
[Ctrl]+[J] フィードを開く。
[Ctrl]+[Shift]+[J] [お気に入りセンター] を開いてドッキングし、フィードを表示する。
[Ctrl]+[Q] クイック タブ (縮小表示ビュー) のオンとオフを切り替える。
[Ctrl]+[T] 新しいタブを開く。
[Ctrl]+[E] 検索ボックスに移動する。

コントロールが使用しているキー
コントロール 参照先
テキストコントロール テキストコントロールの「キーボード操作」を参照してください。
マスクコントロール マスクコントロールの「キーボード操作」を参照してください。
日付時刻、日付、時刻コントロール 日付時刻コントロールの「キーボード操作」を参照してください。
数値コントロール 数値コントロールの「キーボード操作」を参照してください。
コンボコントロール コンボコントロールの「キーボード操作」を参照してください。
リストコントロール リストコントロールの「キーボード操作」を参照してください。
カレンダーコントロール カレンダーコントロールの「カレンダーの操作−キーボード操作」を参照してください。
電卓コントロール コントロールが使用しているキーはありません。

2. 重複したキーの割り当て

各コントロールに割り当てるショートカットキーには、それぞれ異なるキーを登録してください。 ただし、KeyActions列挙体のNextControlとNextField、PreviousControlとPreviousFieldの各組み合わせには、 それぞれ同じキーを設定することが可能です。

3. [Enter]キーについて

[Enter]キーは、選択したリンク先に移動する、またはページ上にボタンコントロールが配置されている場合はサーバーにコマンド送信するいう動作でIEに予約されていますが、ショートカットキーに登録することが可能です。なお、複数行に設定されているテキストコントロールでAcceptsReturnプロパティがTrueの場合、改行が優先されます。また、ショートカットキーを設定したコントロールのAutoPostBackプロパティがTrueの場合は、ショートカットの動作が優先されます。
定義済みの動作
ショートカットエクステンダでは、あらかじめ用意されている動作をショートカットキーに割り当てることができ、実装の手間が省けます。これらの動作は、KeyActions列挙体に定義されています。定義されている動作を割り当てることのできるコントロールは以下の通りです。

KeyActionsの値 説明 割り当て可能コントロール
NextControl フォーカスを次のコントロールに移動します。 フォーカスを持つことのできるすべてのコントロール
PreviousControl フォーカスを前のコントロールに移動します。 フォーカスを持つことのできるすべてのコントロール
NextField キャレットを次のフィールドに移動します。 マスク、日付時刻、日付、時刻、コンボ
PreviousField キャレットを前のフィールドに移動します。 マスク、日付時刻、日付、時刻、コンボ
Clear コントロールの内容をクリアします。 テキスト、マスク、日付時刻、日付、時刻、数値、コンボ、カレンダー
DropDown ドロップダウン機能を呼び出します。 テキスト、日付時刻、日付、数値、コンボ
SpinUp スピンボタンで増加させます。 マスク、日付時刻、日付、時刻、数値、コンボ
SpinDown スピンボタンで減少させます。 マスク、日付時刻、日付、時刻、数値、コンボ
Now システム日付を取得します。 日付時刻、日付、時刻、カレンダー
ThreeZero 3つの0(000)を同時に入力します。 数値
CalculatorOne 1を入力します。 電卓
CalculatorTwo 2を入力します。 電卓
CalculatorThree 3を入力します。 電卓
CalculatorFour 4を入力します。 電卓
CalculatorFive 5を入力します。 電卓
CalculatorSix 6を入力します。 電卓
CalculatorSeven 7を入力します。 電卓
CalculatorEight 8を入力します。 電卓
CalculatorNine 9を入力します。 電卓
CalculatorPositiveNegative 正負を切り替えます。 電卓
CalculatorPoint 小数点を入力します。 電卓
CalculatorAdd 加算を行います。 電卓
CalculatorSubtract 減算を行います。 電卓
CalculatorMultiply 乗算を行います。 電卓
CalculatorDivide 除算を行います。 電卓
CalculatorSqrt 平方根を算出します。 電卓
CalculatorPercent 除算の結果を百分率で表示します。 電卓
CalculatorReciprocal 逆数を算出します。 電卓
CalculatorEqual 計算を実行します。 電卓
CalculatorMc メモリ内の数値をクリアします。 電卓
CalculatorMr メモリ内の数値を呼び出します。 電卓
CalculatorMs 数値をメモリ内に格納します。 電卓
CalculatorMplus メモリ内の数値に加算します。 電卓
CalculatorBs 最後の桁をクリアします。 電卓
CalculatorCe 現在の数値をクリアします。 電卓
CalculatorC 計算をクリアします。 電卓
クライアント側でのフォーカス移動制御

ショートカットエクステンダには、クライアント側で指定のコントロールに隣接するコントロールへフォーカスを移動する下記のクライアント側メソッドが用意されています。

名前 説明
NextControl 次のタブオーダーを持つコントロールをアクティブにします。
PreviousControl 1つ前のタブオーダーを持つコントロールをアクティブにします。
関連トピック

 

 


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