PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
1.0Jから2.0Jへの変更点

InputMan for .NET 2.0J Web Forms Ed.で追加された機能および、InputMan for .NET 1.0J Web Forms Ed.からInputMan for .NET 2.0J Web Forms Ed.の変更点について解説します。

新機能

リスト(List)コントロール

リストコントロールは、コンボコントロールで定評のマルチカラム(イメージ、項目、項目の説明)を搭載した高機能なリストコントロールです。いつでも初期状態に戻せるソート機能や、項目の先頭にチェックボックス、最上部にヘッダ、最下部にステータスバーを表示することができます。また、コンボコントロールと同様にオブジェクト型にも対応した検索機能をはじめ、項目ごとのツールチップなど、実用的な機能を満載しています。

バルーンチップ(BalloonTip)コントロール

自動クローズの有無、キャプションとそのフォントと色、テキストのフォントと色、背景色の設定など、多彩なカスタマイズが可能なバルーンチップです。クライアント側での制御が可能で、ポストバックすることなく視覚的にユーザーへメッセージを表示することができ、Windowsフォームのような操作性を実現できます。

禁止文字列検証(ForbiddenTextValidator)コントロール

あらかじめ入力を許可しない文字列を設定するだけで、禁止する文字列が入力されていないかどうか、サーバーへのポストバックなしで検証します。パラメータチェックを行うコーティングの必要がなく、容易に不正なSQL文やNG文字などの送信を防ぐことができます。

メッセージボックス(MessageBox)コントロール

※改訂第1版(v2.0.2007.622)以降で追加されました。
サーバー側で発生するイベントから、JavaScriptの警告・確認・情報入力用のメッセージボックスを表示します。ASP.NET AJAXを使用すると、ページの再読み込みをすることなく表示することが可能です。

プロパティページ

プロパティページはわかりやすい直感的な操作でコントロールの設定を変更できるようになります。また、これまで複雑な設定を必要としたカレンダーの休日設定など、簡単にプロパティページから変更できるようになります。

休日設定の定義ファイル

カレンダーに登録した休日を定義ファイルとして、インポート/エクスポートできるようになりました。このファイルは複数の環境やプロジェクトで再利用できるため、プロジェクトを開始する度に休日をコーディングする必要がなくなります。

コントロールの初期設定値を記憶

ユーザーが変更した各プロパティの値を保存して、コントロールの規定値として登録できる機能が追加されました。ツールボックスからフォームにコントロールを貼り付ける度に同じ変更を毎回行う必要がなくなります。また他のコントロールにプロパティの設定値を複製することもできるようになります。

ドロップダウンエディット

テキストコントロールに、コントロールに収まりきらないテキストなどを編集、参照するためのドロップダウンエディットボックスを表示する機能が搭載されました。

入力禁止文字

マスクコントロールやコンボコントロールの書式設定で、入力を禁止する文字を追加できるようになりました。Formatプロパティのキーワード"^ "で設定します。

スペースの制御

テキストコントロールのAllowSpaceプロパティで入力フォーマットに依存せずに、入力可能な全角や半角のスペースを設定できるようになります。

マルチラインモードの最大行

テキストコントロールのマルチラインモードで入力可能なテキストの行数を制限ができるようになりました。また、このときワードラップによる自動改行を含めるかどうかを設定することもできます。

省略文字

テキストコントロールで、コントロールに収まりきらない時に省略文字を表示できるようになりました。また、省略文字を任意に指定することも可能です。

オーバーフローチップ

コントロールの幅に文字が収まりきらないときに、オーバーフローチップを表示してすべての文字を参照できるようになりました。

パスワード文字の設定

テキストコントロールでのパスワード文字に任意の文字を設定できるようになりました。

漢数字による表示

数値コントロールで漢数字を表示できるようになりました。
例) 一億二千三百万、 壱億弐阡参百四拾伍萬、1億2千3百万

和暦の開始年を元年と表示

日付コントロールで元号の最初の年を元年と表示できるようになりました。

カタカナの小書き設定

テキスト、文字種検証コントロールの書式で促音・拗音の小書き表記の有無を設定することができるようになりました。Formatプロパティの次のキーワードで設定します。
小書き表記をする場合; "K"(全角)、"K"(半角) 例) ホッカイドウ
小書き表記をしない場合: "N"(全角)、"N"(半角) 例) ホツカイドウ

カレンダーコントロール

カレンダーコントロールでは以下の機能が追加され、大幅に強化されました。

カルチャ設定

日付や時間書式のカルチャ設定をWeb.configファイルを用いることで、サーバー側かクライアント側のどちらの設定を有効にするか指定することができるようになりました。

ControlEffect

各入力コントロールに、XPスタイルかクラシックスタイルのどちらかを、クライアント側OSやOSの設定に依らずに適用できるようになりました。
※改訂第1版(v2.0.2007.622)以降では、Vistaスタイルが追加されました。

XPテーマ配色

コントロールにXPスタイルで描画されているとき、表示するXPテーマ配色を指定できるようになりました。

ボタン描画の改善

ドロップダウンボタンやスピンボタンの描画が改善され、立体的に表示されるようになりました。

ドロップダウンボタン、スピンボタンにイメージを表示

ドロップダウンボタンとスピンアップボタン、スピンダウンボタンにボタン画像を表示できるようになりました。

ステータスバーがXPテーマに対応

コンボコントロールのステータスバーの表示スタイルがXPテーマに対応しました。

※改訂第1版(v2.0.2007.622)以降では、Vistaテーマにも対応しました。

ドロップダウンシャドウ

テキスト、コンボ、日付、数値コントロールのドロップダウンオブジェクトに影を表示できるようになりました。

クライアント側スクリプト

クライアント側では次の機能が追加されました。

データバインドの高速化

コンボコントロールおよびリストコントロールでは、データ接続にAjaxを採用し大量のデータにバウンドする際も、スムーズに表示できるようになりました。

パフォーマンスの改善

表示機能を改善したことでフォームのロードにかかる時間を短縮しました。また、JavaScriptファイルのダウンロードサイズを軽減したため、狭い帯域幅での通信もスピードアップしました。
追加されたクラスとメンバ
追加されたクラス

追加されたメンバ
変更/削除されたクラスとメンバ
削除されたクラス

変更されたメンバ

削除されたメンバ
アセンブリバージョンとアセンブリ名
従来のバージョンからアセンブリバージョンとアセンブリ名は以下のように変更されています。

アセンブリバージョン アセンブリ名
2.0.2009.320 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
2.0.2008.829 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
2.0.2008.314 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
2.0.2007.1102 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
2.0.2007.622 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
2.0.2007.207 GrapeCity.Web.Input.v20.dll
1.0.2007.720 GrapeCity.Web.Input.dll (VS2003専用)
GrapeCity.Web.Input.VS2005.dll (VS2005専用)
1.0.2006.1208 GrapeCity.Web.Input.dll (VS2003専用)
GrapeCity.Web.Input.VS2005.dll (VS2005専用)
1.0.2006.804 GrapeCity.Web.Input.dll (VS2003専用)
GrapeCity.Web.Input.VS2005.dll (VS2005専用)
1.0.2006.601 GrapeCity.Web.Input.dll (VS2003専用)
GrapeCity.Web.Input.VS2005.dll (VS2005専用)
1.0.2006.323 GrapeCity.Web.Input.dll (VS2003専用)
GrapeCity.Web.Input.VS2005.dll (VS2005専用)
1.0.2005.1104 GrapeCity.Web.Input.dll
参照

 

 


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