リサイズはクリックかドラッグ

基本的な使い方

このトピックでは、ドロップダウンカレンダーコントロールの基本的な使用方法について解説します。

カレンダーのタイプ

カレンダーには、日付を選択する Month カレンダー、月を選択する Year カレンダー、年を選択する Decade カレンダーの3つのタイプがあります。既定値は Month カレンダーです。カレンダーのタイプは DisplayMode プロパティで指定します。

左から順に Month、Year、Decade のカレンダータイプで表示
(図): 左から順に Month、Year、Decade のカレンダータイプで表示

また、実行時には以下のいずれかの方法でカレンダーのタイプを切り替えることができます。

  • ヘッダ上の年月表示部分をクリックする。
  • [Ctrl]+[↑] キーもしくは [Ctrl]+[↓] キーを押す
  • ZoomIn メソッドもしくは ZoomOut メソッドを実行する。

このとき、StartDisplayMode プロパティと EndDisplayMode プロパティを使用して、切り替えるカレンダータイプの範囲を指定することができます。例えば StartDisplayMode プロパティを CalendarMode.Month に、EndDisplayModeCalendarMode.Year に設定すると、Month カレンダーと Year カレンダーの間でのみ切り替わり、Decade カレンダーには切り替わらなくなります。

以下のサンプルコードは、起動時に Year カレンダーを表示し、Month カレンダーと Year カレンダー間のみ切り替えられるようにします。

using GrapeCity.Windows.InputMan;

GcDropDownCalendar1.DisplayMode = CalendarMode.Year;
GcDropDownCalendar1.StartDisplayMode = CalendarMode.Month;
GcDropDownCalendar1.EndDisplayMode = CalendarMode.Year;
基点と期間の設定

カレンダーの最初の列に表示する曜日は、FirstDayOfWeek プロパティで設定します。通常のカレンダーでは、日曜日または月曜日が最初の列に表示されます。なお、デフォルトでは、週の開始曜日はシステムから取得されます。

カレンダーに表示する日付の最小値と最大値は、MinDate プロパティと MaxDate プロパティで設定します。この最小値と最大値を超える日付には、フォーカスを移動することはできません。

会計年度表示

CalendarYear プロパティを CalendarYear.Fiscal に設定すると、FirstFiscalMonth プロパティの設定に基づいた会計年度表示が有効になります。

会計年度表示が有効になると、ヘッダの年度表示が会計年度を基準に表示されます。たとえば、FirstFiscalMonth プロパティを Month.April に設定し、2010年3月を表示すると、ヘッダの年表示は「2009」となります。また、Year カレンダーを表示した際、 FirstFiscalMonth プロパティで設定した月が左上に表示されるようになります。

ナビゲーション

実行時には以下のいずれかの方法でカレンダーの表示年月を移動することができます。

  • ヘッダ上の移動ボタン(1つ前のページへ移動 もしくは 1つ後のページへ移動)をクリックする。
  • [PageUp] キーもしくは [PageDown] キーを押す。
  • Scroll メソッドを実行する。

これらのナビゲータまたはメソッドを使ってカレンダーをスクロールしたときには、Scrolled イベントが発生します。年に応じて変化する休日などを設定するときに使用します。また、Scrolled イベントの後には FocusedDateChanged イベントが発生します。

参照