和暦表示の設定を変更する |
このトピックでは、和暦表示の設定について解説します。
和暦表示における年号は、独自に定義することができます。独自に定義した年号の情報は、Application クラスの Resources プロパティを使用して、アプリケーションリソースとして追加します。
独自の年号定義は、以下の構成要素を用いて記述します。
要素 | 説明 |
---|---|
<imwpf_eras> | 1つあるいは複数の <add> 要素が含まれます。 |
<add> | 年号の名前、開始日およびショートカットを指定します。 |
また、<add> 要素では、以下の属性を指定する必要があります。
属性 | 説明 |
---|---|
name | 年号を表すキーワード "ggg" で表示される正式名称を示します。 |
abbreviation | 年号を表すキーワード "gg" で表示される年号の頭文字を示します。 |
symbol | 年号を表すキーワード "g" で表示される年号の頭文字をアルファベットを示します。 |
startDate | 年号の開始日です。 |
shortcuts | 年号をキーワードにより入力するためのショートカットを設定します。キーワードは数字、アルファベットの2つをカンマ "," で区切って指定します。 |
明治から令和までの年号を定義する情報は、以下のように記述します。
<imwpf_eras> <add name="明治" abbreviation="明" symbol="M" startDate="1868-09-08" shortcuts="1,M" /> <add name="大正" abbreviation="大" symbol="T" startDate="1912-07-30" shortcuts="2,T" /> <add name="昭和" abbreviation="昭" symbol="S" startDate="1926-12-25" shortcuts="3,S" /> <add name="平成" abbreviation="平" symbol="H" startDate="1989-01-08" shortcuts="4,H" /> <add name="令和" abbreviation="令" symbol="R" startDate="2019-05-01" shortcuts="5,R" /> </imwpf_eras>
独自の年号定義は、「imwpf_eras」というキーを持つ文字列リソースとしてアプリケーションリソースに追加します。WPF アプリケーションプロジェクトの場合は、既定で追加される App.xaml (※VBではApplication.xamlファイル)を用いてリソースを追加します。
以下のサンプルコードは、2019年5月1日以降に対して新たな年号を追加した独自の年号定義の例です。
<Application xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" x:Class="WPFApplication1.App" xmlns:sys="clr-namespace:System;assembly=mscorlib" StartupUri="MainWindow.xaml"> <Application.Resources> <!-- 以下の記述を追加します --> <!-- なお、上記のように xmlns:sys 名前空間を追加する必要があります --> <sys:String x:Key="imwpf_eras"> <![CDATA[ <configSections> <section name="imwpf_eras" type="GrapeCity.Windows.InputMan.ErasSectionHandler"/> </configSections> <imwpf_eras> <add name="明治" abbreviation="明" symbol="M" startDate="1868-09-08" shortcuts="1,M"/> <add name="大正" abbreviation="大" symbol="T" startDate="1912-07-30" shortcuts="2,T"/> <add name="昭和" abbreviation="昭" symbol="S" startDate="1926-12-25" shortcuts="3,S"/> <add name="平成" abbreviation="平" symbol="H" startDate="1989-01-08" shortcuts="4,H"/> <add name="令和" abbreviation="令" symbol="R" startDate="2019-05-01" shortcuts="5,R"/> </imwpf_eras> ]]> </sys:String> </Application.Resources> </Application>
なお、独自の年号定義を使用した場合、既定の年号定義はクリアされます。そのため、明治~令和までの年号を使用する場合は、それらの年号についても定義内に記述してください。