GcDateTimeCellやドロップダウンカレンダーに適用される和暦表示の設定について解説します。
和暦表示における年号は、アプリケーション構成ファイルにより独自に定義することもできます。また、定義した構成ファイルは、アプリケーションに含めて配布することができます。さらに、エンドユーザーもこの構成ファイルを変更することが可能で、アプリケーションを配布した後でも自由に設定を変更することができます。
構成ファイルの詳細については、MSDNの「構成ファイル」を参照してください。
アプリケーション構成ファイルは、配布するアプリケーションと同じフォルダに配置されます。構成ファイルは、アプリケーション名に拡張子.configを付けた名前になります。たとえば、myApp.exeという名前のアプリケーションがある場合、構成ファイルはmyApp.exe.configという名前になります。
構成ファイルは以下の手順で作成することができます。
年号を設定する構成ファイルは、構成セクションスキーマで構成されます。構成セクションスキーマの詳細についてはMSDNの「構成セクションスキーマ」を参照してください。
アプリケーション構成ファイルに以下の要素が記述されない場合、コントロールに表示される年号は既定の値が表示されます。
要素 | 説明 |
---|---|
<configuration> | アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。 |
<configSections> | 構成セクションと名前空間の宣言を指定します。 |
<section> | 構成セクションの宣言を指定します。 |
<GrapeCityEra> | <add>要素が含まれています。 |
<add> | 年号の名前、開始日およびショートカットを指定します。 |
以下に、2019年5月1日以降に対して新たな年号を追加した設定例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <configuration> <configSections> <section name="GrapeCityEra" type="System.Configuration.NameValueSectionHandler"/> </configSections> <GrapeCityEra> <add key="1868 09 08" value="明治_明_M_1,M"/> <add key="1912 07 30" value="大正_大_T_2,T"/> <add key="1926 12 25" value="昭和_昭_S_3,S"/> <add key="1989 01 08" value="平成_平_H_4,H"/> <add key="2019 05 01" value="令和_令_R_5,R"/> </GrapeCityEra> </configuration>
ファイルに保存する際は、エンコーディング形式に注意してください。シフト JIS 形式の場合、encoding="utf-8" を encoding="Shift_JIS" に書き換えます。 構成ファイルが正しく設定されていないとアプリケーション実行時に例外が発生します。 |