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Public Class GcMultiRow Inherits GrapeCity.Framework.Forms.ControlBase
public class GcMultiRow : GrapeCity.Framework.Forms.ControlBase
GcMultiRowコントロールは、自由なレイアウトでデータを表示できるテーブルを提供します。統合デザイナを使用してTemplateを自由なレイアウトで設計し、GcMultiRowコントロールに読み込むと、同じレイアウトで行が繰り返されます。
GcMultiRowにはいくつかのCell型が用意されており、アプリケーションの要件に合わせてそれらのセル型をTemplateに追加できます。たとえば、読み取り専用の文字列を表示するには、LabelCellを使用します。セルに値を入力するには、TextBoxCellまたはRichTextBoxCellを使用します。いくつかの選択肢から項目を選択するには、ComboBoxCellを使用します。DateTimePickerCellを使用すると、日時の値を表示できます。数値計算や統計計算を実行するには、SummaryCellを使用します。状態を表示するには、CheckBoxCellまたはRadioGroupCellを使用します。ProgressBarCellまたはTrackBarCellを使用すると、値を視覚的に表示できます。また、Cellクラスを継承して独自のセルを定義することもできます。編集コントロールを使用せずにセルを編集可能にする場合は、IEditingCellインタフェースも実装する必要があります。このように1つのコントロールでセルを編集できるようにするには、IEditingControlインタフェースを独自に実装し、このIEditingControlの型をセルのCell.EditTypeプロパティに設定します。
GcMultiRowコントロールを使用してデータを表示する際、基になるデータソースは使用しても使用しなくてもかまいません。データソースを指定しない場合は、GcMultiRowコントロールに直接データを追加できます。また、セルのCell.DataFieldプロパティ、およびGcMultiRowコントロールのDataSourceプロパティとDataMemberプロパティを使用してコントロールをデータソースにバインドし、データを自動的に入力することもできます。
大量のデータを操作する場合は、GcMultiRowのVirtualModeプロパティをtrueに設定してデータの一部のみを表示し、関連するCellValueNeededイベントとCellValuePushedイベントに独自のプログラムロジックを記述できます。
GcMultiRowには、すべてのRowsデータのフィルタリング機能と並べ替え機能があります。フィルタリングまたは並べ替えを行うには、ColumnHeaderCellのColumnHeaderCell.DropDownListを設定します。また、FilteringTextBoxCellにフィルタリングする文字列を入力して、すべての行を動的にフィルタリングすることもできます。
SummaryCellによって単純な数値計算や統計計算を組み込むこともできます。SummaryCellは通常、ColumnHeaderSectionまたはColumnFooterSectionに設定します。
データの検証も、GcMultiRowコントロールに用意されている便利な機能です。Cellの値を検証する場合は、CellValidatorをセルのCell.Validatorsコレクションに追加します。各CellValidatorには複数のCellValidateActionを設定することが可能です。検証が失敗した場合は、正しいデータを入力するようユーザーに通知するため、これらのアクションが実行されます。GcMultiRowには、RangeValidator、IncludeListValidator、PairCharValidator、CompareValueValidator、RegularExpressionValidatorなどのCellValidator型があらかじめ定義されており、これらを直接使用できます。
GcMultiRowには多数のShortcutKeyがあり、キーボードやマウスを活用して操作を実行できます。GcMultiRowのShortcutKeyManagerは、すべてのShortcutKeyを管理するのに役立ちます。
GcMultiRowコントロールには、CellStyleを通じてコントロールの外観をカスタマイズするしくみがあります。NamedCellStyle、ConditionalCellStyle、CombinedCellStyle、DynamicCellStyleなどのCellStyleから継承されたクラスを使用して、コントロールの外観を柔軟にカスタマイズすることが可能です。CellStyleから、Cellの背景色、前景色、Borderなどを指定できます。通常の矩形の境界線だけでなく、境界線に新しい視覚効果を与えるRoundedBorderやThreeDBorderも用意されています。
GcMultiRowコントロールには、Microsoft Office 2007スタイルの外観を適用できます。一部のUI要素に対してOffice2007Styleを設定することが可能です(HeaderCellのHeaderCell.Office2007Style、GcMultiRowのScrollBarOffice2007StyleおよびSplitOffice2007Styleなど)。
ほとんどのGridコントロールと同様に、固定機能(FreezeTopRowCount、FreezeBottomRowCount、FreezeLeftCellIndex、FreezeRightCellIndex)を使用して特定のセルや行を常に表示された状態にすることができます。また、ViewModeプロパティを使用して、GcMultiRowを異なるモードで表示することも可能です。各ViewModeでは、分割線を使用してGcMultiRowを多数のビューポートに分割できます。この機能を使用するには、水平スクロールバーまたは垂直スクロールバーの端にある分割ボタンをドラッグします。
[Ctrl]キーを押しながらマウスホイールを回転させることで、GcMultiRow全体をズームできます。また、ZoomFactorプロパティを使用してズーム倍率を設定することもできます。
最後に示すGcMultiRowコントロールの重要な機能は、印刷です。GcMultiRowは、Printメソッドを使用して、ページ、ビットマップ、およびGraphicsオブジェクトに印刷できます。印刷の前に印刷設定を行う必要があり、GcMultiRowのPrintSettingsプロパティが用意されています。印刷結果をプレビューする場合は、PrintPreviewメソッドを使用します。
System.Object
System.MarshalByRefObject
System.ComponentModel.Component
System.Windows.Forms.Control
GrapeCity.Framework.Forms.FrameworkControl
GrapeCity.Framework.Views.Windows.ElementContainerControl
GrapeCity.Framework.Forms.ControlBase
GrapeCity.Win.MultiRow.GcMultiRow