PlusPak for Windows Forms 8.0Jで追加された機能および、PlusPak for Windows Forms 7.0Jから8.0Jの変更点について解説します。
新環境対応
以下の新環境に対応しました。
- Windows 10/Server 2016
- Visual Studio 2015
- .NET Framework 4.6/4.6.1/4.6.2
高DPI対応
DPIスケーリングによる拡大について、アプリケーションの実行時に150%や200%の高DPIをサポートします。
詳細については「高DPIのサポート」をご参照ください。
DPI 200%の7.0Jコントロール |
DPI 200%の8.0Jコントロール |
リモートデスクトップ対応
Windows標準機能のリモートデスクトップにおける利用が動作保証対象となりました。
Windowsを遵守した機能
OSのパフォーマンスオプション対応
OSのパフォーマンスオプションをパフォーマンス優先に設定すると、一部のコントロールは標準コントロールと同様にコントロールのアニメーションや影付き表現をなくし、Windowsの設定を遵守した動作を行います。
詳細につきましては
省電力設定を参照してください。
ハイコントラスト表示対応
Windowsのテーマでハイコントラストのテーマが選択された場合、PlusPakのコントロールも標準のコントロールと同様にハイコントラスト表示を行います。
ハイコントラスト表示の設定方法につきましては、以下をご参照ください。
[ハイコントラスト]
https://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/windows8/highcontrast.aspx
既存コントロールの機能強化
PlusPakユーザーからの声や実際の開発現場からの需要にもとづいて、PlusPakが提供する機能をより便利にご利用いただけるようになりました。
- 実行時に動的に追加されたコントロールもリサイズできるようになりました。
- リサイズポリシーの対応製品を更新しました。対応製品についてはリリースノートの[リサイズ機能の動作確認を実施したグレープシティ製品]を参照してください。
- ディスプレイの解像度にかかわらず、フォームの初期サイズの倍率で指定できるInitializeSettingsプロパティが追加されました。たとえばスクリーンサイズに対して50%の倍率でフォームの初期サイズを指定できます。
- NW-7バーコードにおけるさまざまなチェックデジットを使用できるCheckDigitAlgorithmプロパティが利用可能になりました。
- バーコード画像の出力時に、解像度ではなく画像の大きさで出力サイズを指定できます。
- 実行するシステムに応じて、最適なシステムアイコンが表示されるようになりました。
- ユーザー定義のアイコンを表示できるようになりました。
- 任意の大きさのバルーンチップを表示できるSizeプロパティが利用可能になりました。
- タッチ操作(画面の長押し)でバルーンチップを表示できるようになりました。
- バルーンチップを表示するまでの遅延時間をInitialDelayプロパティで指定できるようになりました。
- 自動リピートが有効になるまでの時間と、有効になった後の発生間隔をカスタマイズ可能になりました。
- 2重クリックの発生をプロパティの設定だけで抑止できます。
- 計算結果のクリップボードへのコピーに対応しました。
- 計算結果を表示書式を設定できるようになりました。
- オーナー描画機能が改良され、より少ないコードで日付の表示をカスタマイズできるようになりました。
- 組み込みのコンテキスト メニューで「今日へ移動」コマンドを利用できるようになりました。
- ヘッダ部の年月をクリックしたときに表示されるポップアップを非表示にできるオプションを追加しました。タッチが有効な環境など、誤操作の恐れがある場合に無効にできます。
- タッチ操作のパンによる月や年のスクロールができるようになりました。
- ボタンとチェックボックスの見た目を併せ持つ外観に対応しました。エンドユーザーがクリックまたはタッチ可能な場所と範囲を容易に識別できるようになります。
- システムのデザインのチェックマークを有効にした場合の拡大品質を改善しました。高DPI環境でとくに有効です。
- より手軽に利用するための、色数を絞ったシンプルカラーパレットを追加しました。
- Visual Studioと同じ3つのタブで切り替え可能な高度なカラーパレットです。
- ドロップダウンを開く、閉じるアニメーションがWindowsのパフォーマンス オプションの設定に対応し、標準コントロールと同じ一貫した動作を提供できるようになりました。
- ドロップダウンウィンドウの外観がFlatやActiveFlatに対応しました。
- ドロップダウンを開く、閉じるアニメーションがWindowsのパフォーマンス オプションの設定に対応し、標準コントロールと同じ一貫した動作を提供できるようになりました。
- クリックされたボタンを、ボタンのキャプションだけではなく、ボタンのキーによっても識別できるようになりました。
- 2重クリックの発生をプロパティの設定だけで抑止できます。
- 設計時に利用可能なデザインの例を一覧表示し、そこから選んだ結果をもとにカスタマイズする使い方が可能になりました。
- GcButtonコントロールと同様のオートリピート機能を利用できます。
- 二重クリックの発生をプロパティの設定だけで抑止できます。
- GIFアニメーションを利用可能になりました。また、SizeModeプロパティによって配置状態を設定できるようになりました。
- コントロールを無効にした場合の色が設定可能になりました。
- コントロールが読み取り専用となっている場合の色が設定可能になりました。
- PropertyManagerツールはVisual Studioで推奨されるVSPackage形式になりました。
- プロジェクトに含まれるすべてのフォームのすべてのコントロールのプロパティを一括して変更できるようになりました。
- 継承フォームに対応しました。
- 1つのコントロール型に対して、複数のスタイル(プロパティ値)を保持できるようになりました。
- 機能の拡張により、フォームデザイナのスマートタグによる操作は廃止されました。コンテキストメニューからのみ操作可能です。
- PropertyListツールはVisual Studioで推奨されるVSPackage形式になりました。
共通
- 全てのコントロールでNameプロパティとTagプロパティが追加されました。
- SideButtonクラスからそのサイドボタンが属する親コントロールを取得するParentプロパティが追加されました。
コントロールの追加
2つのコンポーネントを新たに追加しました。
GcMouseコンポーネント
フォーム上でマウスホイールを操作した場合の動作や非アクティブなフォーム上に配置されたコントロールをクリックしたときの動作を設定できます。
マウスホイールの動作はスマートタグから設定できます。
詳細は
GcMouseコンポーネントを参照してください。
GcTouchToolBarProviderコンポーネント
タッチ操作のための大きなボタンを持つフローティングツールバーです。 InputManやSPREADと共通のデザインを持ったタッチツールバーを任意のコントロールで利用できます。
詳細は
GcTouchToolBarProviderコンポーネントを参照してください。
プロパティページの改善
GcCalendarコントロールの六曜表示の設定をプロパティページに追加しました。詳細については「レイアウトの変更」を参照してください。
タブの配色設定にWindows 10スタイルを追加
GcTabControlコントロールの配色を設定する「配色の選択」画面にWindows 10スタイルを追加しました。詳細については「タブの配色の設定」を参照してください。