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数式には値、演算子、関数だけでなく、他のセル内または他のシート内の値への参照を含めることもできます。たとえば、2つのセル内の値を合計する数式で、行と列によるセル座標を参照することもできます。絶対セル参照(行と列で指定する実際の座標)、または相対セル参照(現在のセルとの相対座標)を使用できます。
セル参照スタイルを変更した場合、変更後のセル参照スタイルが現在の数式で表現できない場合は、表現できないセル参照のプレースホルダとして、この数式内に疑問符が表示されます。
次の表は、セル参照を使用した有効な数式の例を示します。
関数 | 説明 |
---|---|
SUM(A2:A10) | 1列目の2行から10行までのセル値を合計 |
PI( )*C6 | 円周率(π)に C6 セルの値を乗算 |
(A3 + B3) * C3 | 行3内の最初の2つのセル内の値を加算し、その結果に3番目のセル値を乗算 |
IF(A4>5, A4*2, A4*3) | A4 セルの値が5より大きければ、A4 セル値に2を乗算。そうでなければ A4 セル値に3を乗算 |
B1セル内の数式に使用する相対セル参照をRC[?1]+R[?1]Cと定義すると、この数式は、左隣のセル(A1)値と上隣のセル(B0)値との加算として解釈されます。 B0セルは空白セルとみなされます。このセル参照スタイルをA1スタイルに変更すると、この数式は「A1+B?」と表示されます。これは、A1スタイルではB0セルを表現できないためです。 ただしこの場合でも、この数式の結果は、R1C1参照スタイルを使用した場合と同様に評価されます。
SPREADではほとんどの場合、行や列への参照番号は0から始まりますが、数式の作成では、1から始まる参照を使用する必要があります。 つまり、先頭の列および行を表す番号はゼロ(0)ではなく、1となります。 |
シートに使用するセル参照の種類を選択するには、SheetView クラスのReferenceStyle プロパティを使用します。このプロパティは、ReferenceStyle 列挙体 を参照します。1つの数式内で、絶対セル参照と相対セル参照の両方を使用することはできません。
次のサンプルコードは、セルの参照スタイルを設定します。
FpSpread1.Sheets[0].ReferenceStyle = FarPoint.Web.Spread.Model.ReferenceStyle.A1;
FpSpread1.Sheets(0).ReferenceStyle = FarPoint.Web.Spread.Model.ReferenceStyle.A1