PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J
シート名タブ

コントロールに複数のシートが存在する場合、タブストリップが表示され、シート名を表示したタブを表示されます。アクティブシートを示すタブは強調表示されます。 ユーザーは、シート名が表示されたタブを使用して、別のシートに移動できます。

シートタブ

シートを追加しないかぎり、コンポーネントには1つのシートしかないため、デフォルトではタブストリップは表示されません。シートを追加すると、タブストリップが表示されます。

タブストリップの表示方法をカスタマイズできます。カスタマイズできる内容は次のとおりです。

タブストリップの表示

タブストリップを常時表示するか、表示しないか、複数のシートが存在する場合のみ表示するかを設定できます。 詳細については、以下のメンバを参照してください。

  • SPREADの内容をエクスポートして Excel にインポートする予定がある場合は、Excel で無効となる文字をシート名に使用しないようにしてください。 Excel では、"?"、"/"、"\"、"*"、"["、"]" の文字が無効となります。
  • シートの追加方法については、「シートの追加」を参照してください。
タブストリップの外観

シート名タブ、およびタブストリップ全体の背景色やテキストフォントなど、外観をカスタマイズできます。シート名タブの背景色はFpSpreadクラスのInterfaceRendererプロパティをnull(Nothing)に設定し、ビジュアルスタイルをOffに設定した場合に有効です。

シート名タブには、シート名が表示されます。デフォルトのシート名は「Sheet 1」「Sheet 2」(以降、数値が加算)です。シート名を独自に設定した場合、シート名タブには設定した名前が表示されます。また、ユーザーにシート名の編集を許可することもできます。

詳細については、以下のクラスが提供するメンバを参照してください。

タブストリップの表示位置

タブストリップの表示位置をカスタマイズできます。

配置の値 配置例

Top(コンポーネント最上部、ヘッダの上)

上部に配置

グループ化表示を有効にすると、タブストリップはグループバーの下に配置されます。

Bottom(コンポーネント最下部、スクロールバーの下)

下部に配置

WithScrollBar(コンポーネント最下部、スクロールバーの横)

スクロールバーの横に配置

       

詳細については、FpSpreadクラスのTabStripPlacementプロパティを参照してください。

タブストリップの幅

タブストリップとスクロールバーを横に並べて表示する場合は(タブストリップの配置をWithScrollBarに設定)、スクロールバー全体の幅に対するタブストリップの幅を比率で指定できます。

タブストリップの幅を設定すると、シート名タブの表示数が調整されます。 タブ数がタブストリップ幅を超えると、コントロールにはボタンが表示され、ボタンをクリックすると次、または1つ前のシート名タブが表示されるようになります。タブストリップの幅は、FpSpreadクラスのTabStripRatioプロパティに、コンポーネント全体の幅に対する割合(%)として設定します。デフォルトでは、0.50 に設定されています(タブストリップとスクロールバー用に領域を50%ずつ分割)。

スクロールバーの詳細については、「スクロールバー」を参照してください。

タブストリップ上でのポインタの表示

タブストリップ上に置かれたときの、カーソル(ポインタ)の外観を変更するよう設定できます。CursorType列挙体のTabStrip値を使用して設定します。

タブストリップ内の先頭タブ

一番左側に表示するシート名タブを指定できます。 これには、FpSpreadクラスのLeftTabプロパティを使用します。

タブ ストリップのイベント

以下のイベントおよびイベント ハンドラを処理できます。

ユーザーがシート名タブをクリックすると、SheetTabClickイベントが発生します。イベント引数のSheetTabIndexプロパティにて、クリックされたシートのインデックスを取得できます。

以下は、シートのインデックスから、タブ名(シート名)を取得するサンプルコードです。

C#
コードのコピー
private void fpSpread1_SheetTabClick(object sender, FarPoint.Win.Spread.SheetTabClickEventArgs e)
{
      string name = fpSpread1.Sheets[e.SheetTabIndex].SheetName;
}
Visual Basic
コードのコピー
Private Sub FpSpread1_SheetTabClick(ByVal sender As Object, ByVal e As FarPoint.Win.Spread.SheetTabClickEventArgs) Handles
FpSpread1.SheetTabClick
     Dim name as String = FpSpread1.Sheets(e.SheetTabIndex).SheetName
End Sub

タブストリップに関する一部の内容は、SPREAD デザイナでも設定できます。 詳しくは、「SPREAD デザイナ ガイド」の、[オプション]ダイアログの「全般」タブの解説を参照してください。

サンプルコード

次のサンプルコードは、シート名タブを常に表示し、タブストリップ ボタンは必要なときだけ表示されるよう設定します。シート名タブの背景色はビスク(クリーム色)に、タブストリップの幅は 60% に設定します。

C#
コードのコピー
// シート名タブが常時表示されるように設定します。
fpSpread1.TabStripPolicy = FarPoint.Win.Spread.TabStripPolicy.Always;
// 幅を60%に設定します。
fpSpread1.TabStripRatio = 0.60;
// タブストリップボタンを必要に応じて表示します。
fpSpread1.TabStrip.ButtonPolicy = FarPoint.Win.Spread.TabStripButtonPolicy.AsNeeded;
// 背景色を設定します。
fpSpread1.TabStrip.BackColor = Color.Bisque;
fpSpread1.InterfaceRenderer = null;
Visual Basic
コードのコピー
' シート名タブが常時表示されるように設定します。
FpSpread1.TabStripPolicy = FarPoint.Win.Spread.TabStripPolicy.Always
' 幅を60%に設定します。
FpSpread1.TabStripRatio = 0.60
' タブストリップボタンを必要に応じて表示します。
FpSpread1.TabStrip.ButtonPolicy = FarPoint.Win.Spread.TabStripButtonPolicy.AsNeeded
' 背景色を設定します。
FpSpread1.TabStrip.BackColor = Color.Bisque
FpSpread1.InterfaceRenderer = Nothing

SPREAD デザイナの使用

  1. [設定]メニューの[appearance]セクションから[タブストリップ]を選択します。
  2. 「シートタブの表示」で、シートタブを表示する条件を選択します。シートタブを非表示にする場合は[表示しない]を選択します。

    どの項目を選択した場合でも、コンポーネントを設計しやすいように、SPREADデザイナ内では常にシートタブが表示されます。 SPREADデザイナを終了して変更を適用すると、タブ設定の内容がコンポーネントに反映されます。また、SPREADデザイナ内でコンポーネントをプレビューすることで、設定の効果を確認することもできます。 SPREADデザイナ内でプレビュー表示するには、[ファイル]メニューから[プレビュー]を選択します。

  3. タブ ストリップの幅を設定するには、[シートタブの表示領域]ボックスで値を設定します。
  4. 〈OK〉をクリックし、[オプション]ダイアログを閉じます。
  5. SPREADオブジェクトを選択します。
  6. プロパティ リストから TabStrip プロパティを選択して、設定値を確認します。
  7. タブ ストリップ ボタンが表示される条件を変更するには、ButtonPolicy プロパティの値を変更します。
  8. タブ ストリップの背景色を変更するには、BackColor プロパティの値を変更します。
  9. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
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