シート参照

数式には他のシートへの参照を含めることができます。セルへの参照に、別のシートのセルへの参照が含まれる場合、クロスシート参照と呼ばれます。以下、クロスシート参照を使用する数式の例です。

FirstRoundData!A2 + SecondRoundData!A2

SPREADではほとんどの場合、行や列への参照番号は0から始まりますが、数式の作成では、1から始まる参照番号を使用する必要があります。つまり、先頭の列および行を表す番号はゼロ（0）ではなく、1となります。

次の例は、あるシートのセルの累計を、別のシートに表示します。CellオブジェクトのFormulaプロパティに、別のシートのセルを参照する数式を設定します。

FpSpread1.Sheets(1).Cells(0,0).Formula = "SUM(Sheet1!A1:Sheet1:A100)"

別のシートを参照する数式を有効にするには、FpSpreadクラスのEnableCrossSheetReference プロパティをTrue（既定値）に設定します。この設定により、コントロール全体が1つの計算単位として機能し、すべてのシートが計算に関する設定（自動計算、反復計算、カスタム関数、カスタム名など）を共有します。計算に関する設定を変更すると、すべてのシートに反映されます。

EnableCrossSheetReference プロパティをFalseに設定すると、数式では、同じシートのセルのみを参照できます。個々のシートは独立した計算単位として機能します。それぞれのシートが、計算に関する設定（自動計算、反復計算、カスタム関数、カスタム名など）をもつことになります。計算に関する設定を変更すると、対象のシートにのみ反映されます。

シート名に英数字以外の文字（空白など）が含まれる場合、数式内ではこのシート名を引用符で囲みます。たとえば"page one"というシート名の場合、数式はSUM('page one'!$A$1:$A$5)のようになります。
シート名に引用符自体が含まれる場合は、数式内では2つの引用符を繰り返して使用します。たとえば"scott's page"というシート名の場合、数式はSUM('scott''s page'!$A$1:$A$5)のようになります。
シート名にコロンが含まれる場合も、このシート名を引用符で囲みます。たとえば、("'Sheet:name'!$B$1:$F$1") のようになります。
クロスシート参照の詳細については、「関数リファレンス」で「数式内のシート参照」を参照してください。

サンプルコード

次のサンプルコードは、数式内で別のシートのセルを参照します。

C#	コードのコピー
fpSpread1.Sheets[0].Cells[0,0].Formula = "Sheet1!A3 + Sheet2!A2";

Visual Basic	コードのコピー
FpSpread1.Sheets(0).Cells(0,0).Formula = "Sheet1!A3 + Sheet2!A2"