MESCIUS SPREAD for Windows Forms 15.0J
ビューポート

表示画面を、個別にスクロール可能な複数のビューポートとして分割できます。 ビューポートの表示形式は、次の3とおりです。

これにより、ごく限定的な領域に、広大なスプレッドシートのいくつかの部分を表示できます。 ビューポートはコーディングで追加、削除、およびカスタマイズできます。また、ユーザーにビューポートの作成と使用を許可できます。

各ビューポート

ユーザーがビューポートを作成するには、次の図のように分割ボックスをクリックし、必要な位置にドラッグします。したがって、分割ボックスを表示することで、ユーザーに画面の分割を許可できます。ユーザーは水平、および垂直方向のいずれの方向に対しても、複数のビューポートを作成できます。なお、どちらかの方向にのみ分割ボックスを表示することもできます。詳しくは、「分割ボックス」を参照してください。

分割ボックス

  • 分割ボックスを有効にするには、スクロールバーを表示する必要があります。スクロールバーについては、「スクロールバー」を参照してください。
  • ビューポート行またはビューポート列は、それぞれがスクロールバーを持ちます。
  • 分割バーは、各ビューポートの境界を表します。ユーザーは分割バーをダブルクリックするか、クリックしてシートの端までドラッグすることで、分割バーを削除できます。

以下、ビューポートに関するメンバです。コーディングで使用します。

カスタマイズ FpSpread(または SpreadView)クラスのメソッドまたはプロパティ
ビューポートの追加と削除 AddViewport
RemoveViewport
ビューポートの高さと幅の設定 SetViewportPreferredHeight
SetViewportPreferredWidth
GetViewportPreferredHeight
GetViewportPreferredWidth
画面上の特定の場所にあるビューポートを定義 GetViewPortX
GetViewPortY
GetViewPortHeight
GetViewPortWidth
特定のビューポート行またはビューポート列を表すセル行またはセル列を定義 GetViewportBottomRow
GetViewportLeftColumn
GetViewportRectangle
GetViewportTopRow
SetViewportLeftColumn
SetViewportTopRow
アクティブなビューポートを識別 GetActiveColumnViewportIndex
GetActiveRowViewportIndex
SetActiveViewport
特定のビューポート行またはビューポート列のインデックスを参照 GetColumnViewportIndexFromX
GetRowViewportIndexFromY
いずれかの方向のビューポート数を参照 GetColumnViewportCount
GetRowViewportCount
画面上の指定の位置にビューポートを配置 ShowColumn
ShowRow

SetViewportPreferredXXXメソッドで設定する幅と高さは、コントロールに対する提案です。コントロールは、設定されたサイズにできるだけ近づくようにビューポートを配置します。しかし、設定されたサイズの合計がコンポーネントのサイズよりも大きくなる場合(または小さくなる場合)は、1つまたは複数のビューポートの実際のサイズを、設定より大きく(または小さく)する必要があります。

SetViewportPreferredXXXメソッドで設定する幅と高さには、-1 または正数を指定できます。-1は、可変サイズを表します。正数は、ピクセル単位の固定サイズを表します。コントロールがビューポートを配置する際、有効スペースはまず、固定サイズのビューポートに割り当てられます。残りのスペースが、可変サイズのビューポートに均等に割り当てられます。

ユーザーが分割ボックスを移動するたびに、FpSpreadクラスのColumnViewportWidthChangedおよびRowViewportHeightChangedイベントが発生します。コーディングでビューポートを追加する場合は、これらのイベントは発生しません。これらのイベントは、ユーザーがビューポートの幅または高さを変更したときのみ発生します。

固定行と固定列

固定行と固定列は、個別のビューポートです。 固定先頭行および固定先頭列は個別のビューポートであり、固定末尾行および固定末尾列もまた個別のビューポートです。 固定ビューポートのインデックスは、次の図のようになります。

固定行(列)のインデクサ

固定行および固定列の詳細については、「行と列の固定」を参照してください。

サンプルコード

次のサンプルコードは、ビューポートを追加し、設定します。

C#
コードのコピー
fpSpread1.AddViewport(1, 2);
fpSpread1.SetViewportLeftColumn(1, 3);
fpSpread1.SetViewportTopRow(0, 6);
fpSpread1.SetViewportPreferredHeight(0, 100);
fpSpread1.SetViewportPreferredWidth(0, 100);
Visual Basic
コードのコピー
FpSpread1.AddViewport(1, 2)
FpSpread1.SetViewportLeftColumn(1, 3)
FpSpread1.SetViewportTopRow(0, 6)
FpSpread1.SetViewportPreferredHeight(0, 100)
FpSpread1.SetViewportPreferredWidth(0, 100)

SPREAD デザイナの使用

  1. SPREADコンポーネントを選択(またはプルダウンメニューから[スプレッド]を選択)します。
  2. メイン ウィンドウで、各スクロールバーの端に位置した分割ボックスを選択し、それぞれの分割ボックスを必要な位置までドラッグして、ビューポートを作成します。
  3. SPREADデザイナで変更を適用するときに、これらのビューポートが保存されるようにするには、[設定]メニューから[Preferences]を選択し、[デザイナの表示状態を保持]を選択します。 スプレッドシートの特定部分のデータを表示するために分割バーを作成したが、これらを保存する必要がない場合は、この項目をOFFにします。
  4. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
参照

 

 


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