スタイルを表す StyleInfo クラスを使用してコントロールの外観およびフォーカス取得の可否やロックといった機能を設定できます。コントロールは次の図のように、コーナーヘッダ、列ヘッダ、行ヘッダ、コンテンツの４つの領域で構成されています。各領域の要素にスタイルを設定できます。

ここで言う「スタイル」は本製品における外観の設定を表します。WPF の「スタイル」や「テンプレート」ではありません。

名前付きスタイル

コントロールの各要素に名前でスタイルを設定できます。名前の付けられたスタイルを「名前付きスタイル」と呼びます。コントロールで名前付きスタイルを使用するには、コントロールの NamedStyleInfos プロパティで名前付きスタイルのコレクションを参照し Add メソッドで追加します。

サンプルコード

次のサンプルコードはコントロールに名前付きスタイルを追加し、1列目に設定します。

StyleInfo s = new StyleInfo() { Background = new SolidColorBrush(Colors.Orange)};
gcSpreadGrid1.NamedStyleInfos.Add("MyOrangeStyle", s);
gcSpreadGrid1.Columns[0].StyleName = "MyOrangeStyle";

Dim s As New StyleInfo() With {.Background = New SolidColorBrush(Colors.Orange)}
GcSpreadGrid1.NamedStyleInfos.Add("MyOrangeStyle", s)
GcSpreadGrid1.Columns(0).StyleName = "MyOrangeStyle"

各領域のスタイル

コントロールの各領域で設定できるスタイルについて説明します。

コンテンツのスタイル

コンテンツでスタイルを設定できる要素は次のとおりです。

列ヘッダのスタイル

列ヘッダでスタイルを設定できる要素は次のとおりです。

コーナー ヘッダのスタイル

コーナー ヘッダでスタイルを設定できる要素は次のとおりです。

行ヘッダのスタイル

行ヘッダでスタイルを設定できる要素は次のとおりです。

設定の継承と優先度

セルは行や列に対して設定されたスタイルを継承します。ただし、セルに対する設定が最優先されます。セル、行、列に異なるスタイルが設定された場合、セルに対する設定が有効となります。

設定の確認

セルの InheritedStyle プロパティで実際にセルで有効なスタイルを確認できます。セル、行、列に異なるスタイルが設定された場合、最終的にセルで有効な設定を取得できます。

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