ベクターレイヤを使用して、マップ上の地理座標でさまざまなオブジェクトを配置できます。
次は、ベクターレイヤに追加できる主要なベクター要素です。
- C1VectorPolyline - このオブジェクトは、必ずしも閉じた形状にする必要がないこと以外は、Polygonクラスと同じです。地理座標を使用して折れ線が形成されます。用途の例として、道路や経路があります。 詳細については、「折れ線の追加」を参照してください。
- C1VectorPolygon - Polylineクラスに似ていますが、こちらは多角形を描画します。多角形は、線分をつないでできた閉じた形状です。この多角形は地理座標を使用して形成されます。用途の例として、国境や地域区分があります。詳細については、「多角形の追加」を参照してください。
- C1VectorPlacemark - 地理的位置に関連付けられたオブジェクトです。プレースマークは、ピクセル座標で座標が表現される、スケールに依存しないジオメトリと、オプションのラベル(任意のUIElement)を持ちます。 用途の例として、マップ上のラベル、アイコン、マークがあります。詳細については、「ラベルの追加」を参照してください。
要素の表示/非表示
現在のマップスケールに応じて要素の表示/非表示を制御するためのプロパティがいくつかあります。たとえば、ズームインしたときには詳細な内容を表示し、ズームアウトしたときには詳細を隠すことができます。
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MinSize:C1VectorLayer.MinSizeプロパティは、要素が表示されるようになる最小比例画面サイズを指定します。
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LabelVisibilty:これは、C1VectorPlacemarkラベルの表示/非表示を制御する特別なプロパティです。C1VectorLayerのLabelVisibiltyには、次の値を指定できます。
- Hide - ラベルは不可視になりますが、ツールチップとして表示されます。
- AutoHide - 重なったラベルは非表示になります。
- Visible - すべてのラベルが表示されます。
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LOD(Level of Details):各ベクター要素にはLODプロパティに保存される独自の表示/非表示設定があり、これがグローバル値より優先します。LOD構造体には次のプロパティが含まれます。
- MinSize、MaxSize - 要素の比例画面サイズの表示範囲を指定します。サイズがこの範囲に収まらない場合、要素は非表示になります。
- MinZoom、MaxZoom - 要素を表示するマップスケール(C1.Zoomプロパティ)の範囲を指定します。
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