操作モードが行モードのとき、指定のテンプレートを使用して、行全体の内容を編集することができます。次の図は、行データ全体が垂直方向にユーザーに表示され、フォーム下部には更新およびキャンセルボタンが表示されている例です。

行編集テンプレートは、ユーザーが行をダブルクリックすると表示されます。 これで、ユーザーはこの行のデータを編集できます。また、更新用のリンクボタンを押すと変更を確定でき、キャンセルリンクボタンを押すと変更を破棄できます。
また、行編集テンプレートは、XMLシリアル化をサポートします。 このため、カスタム編集テンプレートもSPREADとともに保存およびロードすることが可能です。
設定方法
行編集テンプレートを有効にするには、SheetView クラスのEnableRowEditTemplate プロパティをtrueに設定します。また、操作モードを行モードに設定するため、OperationMode プロパティをOperationMode.RowModeに設定します。
次に、編集時に使用されるテンプレートを作成します。テンプレートはデザイン画面で作成します。このためには、「コントロールのプロジェクトへの追加」において、FpSpreadTemplateReplacement コントロールをあらかじめVisual Studioのツールボックスに追加する必要があります。
行編集テンプレートを作成する手順は以下のとおりです。
- SPREADコントロールのスマートタグから、[テンプレートの編集]を選択します。
- ドロップダウンから[テンプレートの編集]を選択します。「行編集テンプレート」のテンプレート編集モードになっていることを確認します。
- テンプレート編集領域に行編集用のテンプレートを作成します。
- Visual Studioツールボックスから、必要な数のFpSpreadTemplateReplacement コントロールをテンプレート編集領域までドラッグします。
- FpSpreadTemplateReplacement コントロールのスマートタグの[スタイルを置換する]のリストからタスクを選択します。
- 「CellType」を選択すると指定した「列インデックス」のセルの内容を編集するフィールドに置換されます。
- 「Header」を選択すると指定した「列インデックス」のセルの列ヘッダ文字に置換されます。
- 「UpdateButton」を選択すると、更新用のリンクボタンに置換されます。
- 「CancelButton」を選択すると、キャンセル用のリンクボタンに置換されます。
- 編集が完了したら、SPREADコントロールのスマートタグから[テンプレート編集の終了]を選択します。
なお、この機能に関連するAPIメンバは次のとおりです。
サンプルコード
次のサンプルコードは、行編集テンプレートを有効にします。
FpSpread1.ActiveSheetView.EnableRowEditTemplate = true;
FpSpread1.EnableClientScript = true;
FpSpread1.ActiveSheetView.OperationMode = FarPoint.Web.Spread.OperationMode.RowMode;
FpSpread1.ActiveSheetView.EnableRowEditTemplate = True
FpSpread1.EnableClientScript = True
FpSpread1.ActiveSheetView.OperationMode = FarPoint.Web.Spread.OperationMode.RowMode
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