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カスケード型パラメータの追加

ページレポート/RDLレポートでは、1つのパラメータから値を取得し、その値を別のパラメータに対して使用できます。パラメータ値のカスケード処理は、「依存」または「階層」パラメータとも呼ばれます。

次の手順では、独自のカスケード型パラメータを作成する方法について説明します。以下の手順は、ページレポート/RDLレポートのテンプレートを既に追加し、データソースに接続したことを前提としています。詳細は、「プロジェクトにレポートを追加する」、「 データソースとの接続」と「データセットの追加」を参照してください。

メモ: 以下の手順は、Reelsデータベース(Reels.mdb)を使用しています。Reelsデータベース(..\ActiveReportsNET9\Data\Reels.mdb)へのアクセス権限が必要です。
  1. レポートエクスプローラ」で、[データソース]ノード(デフォルトは、DataSource1)を右クリックし、[データセットの追加]を選択して、「Regions」という名前のデータセットを作成します。
  2. [データセット]ダイアログの[クエリ]ページに、次のSQLクエリを入力し、Regionsテーブルからデータを取得します。
    SELECT RegionID, Region FROM Regions
  3. [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
  4. 手順1と同様の手順で、[Districts]という名前のデータセットを作成し、[データセット]ダイアログの[パラメータ]ページで、[追加](+)アイコンをクリックして、 [Region]というパラメータを追加し、以下の値を設定します。
    =Parameters!Region.Value
    このパラメータは、後でレポートのパラメータコレクションに追加されます。
  5. 「Districts」データセットの[データセット]ダイアログの[クエリ]ページに、以下のSQLクエリを追加し、Districtsテーブルからデータを取得します。このクエリは「Region」パラメータに依存します。
    SELECT DistrictID, District FROM Districts WHERE Region = ?
  6. [OK] をクリックしてダイアログを閉じます。
  7. 手順1と同様の手順で、[StoreNames]という名前のデータセットを作成し、[データセット]ダイアログの[パラメータ]ページで、[追加](+)アイコンをクリックして、 [DistrictIDというパラメータを追加し、以下の値を設定します。
    =Parameters!DistrictID.Value
    このパラメータは、後でレポートのパラメータコレクションに追加されます。
  8. 「StoreNames」データセットの[データセット]ダイアログの[クエリ]ページで、以下のSQLクエリを追加し、選択した「District」と「Region」からデータを取得します。このクエリは、[DistrictID]パラメータに依存します。
    SELECT StoreID, StoreName, OpenDate FROM Store WHERE NOT StoreID = 0 AND DistrictID = ?
  9. [OK] をクリックして、「StoreNames」データセットの[データセット]ダイアログを閉じます。
  10. [レポートエクスプローラ]で、 [パラメータ] ノードを右クリックし、[パラメータの追加]を選択します。
  11. [レポート - パラメータ]ダイアログで、「Region」というパラメータを追加し、データ型を「Integer」に設定します。[使用できる値]タブで、[クエリから値を取得]を選択し、[データセット]フィールドに「Regions」[値]フィールドに「RegionID」、[ラベル]フィールドに「Region」をそれぞれ設定します。
  12. 手順10と11を繰り返して、「DistrictID」というパラメータを追加し、データ型を「Integer」に設定します。[使用できる値]タブで、[クエリから値を取得]を選択し、[データセット]フィールドに「Districts」[値]フィールドに「DistrictID」、[ラベル]フィールドに「District」をそれぞれ設定します。
  13. [OK] をクリックして[レポート - パラメータ]ダイアログを閉じます。
  14. Visual Studioのツールボックスから、デザイナ面上にTableデータ領域(または、他のデータ領域)をドラッグ&ドロップし、[StoreNames]データセットからテーブルの詳細行に[StoreID][StoreName][OpenDate]フィールドをそれぞれドラッグします。
  15. 結果を表示するには、 [プレビュータブ]をクリックします。

[パラメータ]サイドバーでは、地域(region)と地区(district)の2つのドロップダウンリストが表示され、2番目のドロップダウンリストは、地域を選択すると有効になります。[レポートの表示]ボタンをクリックして、選択した地域や地区に対するStoreID、StoreNameおよびOpenDateの値を参照します。

メモ:ページレポートでは、レポート内に複数のデータセットが使用されている場合、どのデータセットを使用してレポートを表示するかを指定するために[ページ]ダイアログの[全般]タブにある[DataSet] プロパティを設定する必要があります。
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