DateEdit コントロールでは、FormatType プロパティを使用して値の書式設定を制御できます。このプロパティの列挙値は、コントロール内でのデータの書式設定方法を定義します。数値型と日時型の一部のオプションは、.NET 標準の書式指定子に対応します。たとえば、StandardNumber や LongDate です。DateEdit でサポートされている日付書式については、「日付書式」を参照してください。
定義済みの書式のほかに、CustomFormat プロパティで指定されているカスタム書式指定子に対応するカスタム書式があります。また、UseEvent という特別な書式タイプもあります。これを使用すると、書式設定が Formatting イベントによって決定されます。さらに、NULL 値(System.DBNull)を表す方法は、NullText プロパティと EmptyAsNull プロパティによって制御されます。DateEdit での null 値の処理については、「null 値とウォーターマークのサポート」を参照してください。
書式設定された値を表示する際に、先頭または末尾にあるスペースを削除したい場合があります。先頭または末尾のスペースを削除するには、それぞれ TrimStart プロパティと TrimEnd プロパティを設定します。
DateEdit では、表示用(コントロールが読み取り専用であるとき、つまり編集モードでない場合)と編集モード用の 2 つの書式がサポートされています。これらの書式設定モードには、DisplayFormat プロパティと EditFormat プロパティを使用してアクセスできます。
ユーザーによって入力された文字列をデータ型に変換することを解析といいます。これは、書式設定とは逆の処理です。DateEdit コントロールでは、ParseInfo プロパティを使用して解析を制御できます。ParseInfo プロパティから ParseInfo クラスにアクセスできます。このクラスには、解析のさまざまな側面を制御するサブプロパティがあります。
デフォルトの解析は大半のケースに十分対応できますが、コントロールによる解析方法のさまざまな要素を変更することもできます。それには、ParseInfo プロパティを拡張し、(Inherit) フラグを変更して、必要なプロパティを設定します。デフォルトでは、書式設定に使用される書式設定プロパティ値が解析にも使用されます。