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列に名前を付けることにより、インデックス(列の並び順を表す数字)の代りに、名前で列を参照できます。たとえば、ある列の列幅を変更するときに、次のように何列目かを表すインデックスで列を参照する方法があります。
gcSpreadGrid1.Columns[1].Width = 90;(C#)
GcSpreadGrid1.Columns(1).Width = 90 (Visual Basic)
列名を使用すると、あらかじめ設定した名前により、次のように列を参照できます。
gcSpreadGrid1.Columns["FirstName"].Width = 90;(C#)
GcSpreadGrid1.Columns("FirstName").Width = 90 (Visual Basic)
列名を設定するには、手動で設定する方法と、データ連結により自動的に設定する方法があります。それぞれの方法について説明します。
列の Name プロパティに名前を設定します。次のサンプルコードは、2列目の名前を「FirstName」に設定し、列幅を変更します。
C# |
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gcSpreadGrid1.Columns[1].Name = "FirstName"; gcSpreadGrid1.Columns["FirstName"].Width = 90; |
Visual Basic |
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GcSpreadGrid1.Columns(1).Name = "FirstName" GcSpreadGrid1.Columns("FirstName").Width = 90 |
次のサンプルコードではコントロールを ProductCollection に連結します。自動的に設定される列名を使用して、「ID」列の列幅を変更します。なお、Product および ProductCollection クラスの完全なコードは、「データ連結の基本」のサンプルコードを参照してください。
C# |
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gcSpreadGrid1.ItemsSource = new ProductCollection(); gcSpreadGrid1.Columns["ID"].Width = 90; |
Visual Basic |
コードのコピー |
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GcSpreadGrid1.ItemsSource = New ProductCollection GcSpreadGrid1.Columns("ID").Width = 90 |
列名は、列に対する参照として数式で使用できます。次のサンプルコードは、1列目を「UnitPrice」、2列目を「Quantity」と名付けて、3列目に、1列目と2列目の積を表す数式を設定します。
C# |
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gcSpreadGrid1.Columns[0].Name = "UnitPrice"; gcSpreadGrid1.Columns[1].Name = "Quantity"; gcSpreadGrid1.Columns[2].Formula = "UnitPrice * Quantity"; |
Visual Basic |
コードのコピー |
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GcSpreadGrid1.Columns(0).Name = "UnitPrice" GcSpreadGrid1.Columns(1).Name = "Quantity" GcSpreadGrid1.Columns(2).Formula = "UnitPrice * Quantity" |
列名は、列のインデックスと同様に様々な機能で使用できます。列を参照する際に、インデックスのように列の並び順を意識する必要がない点が便利です。
列名を使用できる機能は次のとおりです。
機能 | 説明 |
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ソート | コーディングによるソートで、基準となる列をインデックスの代りに列名で指定できます。詳しくは「コーディングによるソート」を参照してください。 |
フィルタリング | コーディングによるフィルタリングで、基準となる列をインデックスの代りに列名で指定できます。詳しくは「コーディングによるフィルタリング」を参照してください。 |
数式 | 列同士の計算で使用できます。詳しくは「列同士の計算」を参照してください。 |
グループ集計 | グループ化の基準となる列を、インデックスの代りに列名で指定できます。また、集計方法をカスタマイズする際、列名を数式で使用できます。詳しくは「グループ化の基本 」および「グループ集計のカスタマイズ」を参照してください |
1レコード複数行 | 一覧の各列をどのようにレイアウトするか定義する際、インデックスの代りに列名で指定できます。詳しくは「レイアウトの設定(1レコード複数行)」を参照してください。 |