旧バージョンのInputMan for .NET 1.0J/2.0J Web Forms Ed.やInputMan for ASP.NET 3.0J/7.0J/8.0J、あるいはService Pack適用前のInputMan for ASP.NET 10.0Jを使用して作成したWebアプリケーションやWebサイトは、付属の移行ツールにより移行する必要があります。
また、InputMan for ASP.NET 10.0Jへのバージョンアップや、Visual Studioおよび .NET Frameworkのバージョンアップに伴い、旧バージョンで作成したプロジェクトからのコード上の互換性が保たれていない機能が一部にあります。これらの機能については移行ツールで移行後に手動でコードを修正する必要があります。
ここでは、移行ツールの使用方法や移行に必要な作業について解説します。
移行および移行ツールに関して、以下の点にご注意ください。
- 異なるプラットフォームからの移行
ActiveX版や、Windows版など異なるプラットフォームのプロジェクトの移行には対応しておらず、新規プロジェクトを作成していただくことになります。
- プロジェクトの限定
移行ツールが対象とするのは、Visual BasicおよびC#で作成されたプロジェクトに限定されています。その他の言語で作成されたプロジェクトについては、ここに記載した情報をもとに、テキストエディタなどで修正してください。
- リンクファイル
プロジェクトにリンクファイルが含まれている場合、移行ツールはリンク元のファイルを調査しません。リンク元のプロジェクトまたはファイルでInputMan for ASP.NETを使用している場合は、そのプロジェクトまたはファイルも移行してください。
- 旧バージョンのVisual Studioで作成したプロジェクト
旧バージョンのVisual Studioで作成したプロジェクトは、移行ツールでの移行前にVisual Studioの変換ウィザードを実行し、対象となるフレームワークを.NET Framework 4.8以上に変更する必要があります。
- ファイルのバックアップ
不測の事態に備えて、操作対象のファイルをすべて移行ツール以外の方法で予めバックアップしてください。
付属の移行ツールでは、旧バージョンからの変更点のほとんどが自動で移行されます。しかし、いくつかのケースでは移行後に手動でコードを修正する必要があります。各旧バージョンの移行ツールの実行後に必要な作業については、以下を参照してください。
また、移行ツールは変更された名前空間やメンバ名を自動的に変換しますが、次のようなケースでは、移行ツールがこれらの変更を正しく検出しない可能性がございます。その場合は、手動にてコードを変更してください。
- Importsステートメント(Visual Basic)やusingディレクティブ(C#)を使用して、名前空間のエイリアスを作成している。
- 複数行にわたり、クラスやメンバ名を記述している。
- 変更されたクラスやメンバと同じ名前のユーザ定義クラス、メンバが存在している。