ActiveReports for .NET 14.0Jには数多くの新機能が追加されています。
新しいAPIを使用してエクスポートするPDFに、タイトル、寄稿者、共同作成者、著作権、説明などのメタデータを追加することが可能になりました。また、エクスポートされたPDFに添付ファイルとして追加することも可能です。この機能は、Professionalエディションでのみ使用でき、PDF描画拡張機能およびPDF/A-3b以降のバージョンのPDFエクスポートでサポートされます。詳細については、「描画拡張機能」および「エクスポートフィルタ」を参照してください。
Containerコントロール、TableやTablixのデータ領域、およびSubReportコントロールには、新しいPageNameプロパティが追加されました。このプロパティは、エクスポートされたExcelファイルで、指定したレポートアイテムを含むシートの名前を設定します。
NuGetパッケージをを使って.NET Coreアプリケーションでレポートを設計およびプレビューすることが可能になりました。このアプリケーションは、Windows、Linux、macOSの主要なOSに展開できます。詳細については、「必要システム」を参照してください。
また、.NET Coreへの対応に伴いプレビューなどの描画処理やエクスポート処理などが全般的に見直され、PDFおよび画像レンダリング拡張機能のAPIが変更になりました。詳細については、「描画拡張機能」を参照してください。
JavaScriptライブラリを使って構築された新しいビューワを使用できるようになりました。HTML5ビューワと比較して、JSビューワには以下の優位点があります。
詳細については、「JSビューワの使用」を参照してください。
インストールと更新処理に対して、いくつかの改善が行われており、処理が簡素化されました。以前のバージョンと比較して、以下の変更点があります。
インストールされるファイルやパッケージの詳細については、「インストール」および「利用可能なパッケージ」を参照してください。
ブラウザ上で帳票レイアウトの新規作成や変更を行えるWebアプリケーションを作成できる、JavaScriptライブラリ「Webデザイナコンポーネント」が追加されました。任意のWebアプリケーションに組み込んで、レポートを簡単に作成および編集することができます。詳細については、「簡単なWebデザイナサンプルの作成」を参照してください。
ASP.NET Web Forms専用の帳票ビューワコントロール「WebViewer」を刷新しました。3つの出力タイプ(HTMLビューワ、RawHTML、PDF)をサポートしており、HTMLビューワには新機能である「JSビューワ」が適用されています。WebViewerはProfessionalの機能です。詳細については、「WebViewerコントロールの使用」を参照してください。
Chartコントロールが刷新され、「エンコーディング」によってデータの可視化を容易に行うことができる新しいチャートコントロールが追加されました。エンコーディングはデータ値をグラフィカルに表示し、グラフをより効果的かつ視覚的に理解できるようにします。また新しいチャートのスパイラルとポーラーが追加されました。詳細については、「Chart」を参照してください。
InputFieldコントロールを使ってエクスポートされたPDF内のフィールドを編集することができます。レポートをPDFにエクスポートした後、InputFieldコントロールのValueプロパティに入力されたテキストを編集できます。InputFieldコントロールはProfessionalの機能です。InputFieldには、TextとCheckboxの2つのオプションがあり、InputTypeプロパティで設定できます。各オプションには、それぞれのプロパティが含まれます。詳細については、「InputField」を参照してください。
ページレポートおよびRDLレポートを1つのレポートに結合できます。また、結合したレポートのプレビューおよびエクスポートも可能です。詳細については、「ページ/RDLレポートの結合」を参照してください。
すべてのレポート形式でGS1QRコードをサポートするようになりました。GS1QRコードは、商品の関連情報やサービスを提供するウェブサイトのURLを2次元シンボルで表示する方式です。詳細については、「Barcode」を参照してください。
IVS(Ideographic Variation Sequence)文字について、デザイナおよびビューワでの表示が可能になりました。また、Professionalエディションでは、PDFファイルにエクスポートできます。詳細については、「ActiveReportsの各エディション」を参照してください。
Azure Webアプリケーションにおいて、web.configファイルでPDFフォントファクトリを設定することにより、PDFファイルにエンドユーザー定義文字(EUDC)を埋め込むことができます。この機能は、Professionalエディションでのみ使用できます。詳細については、「PDFフォントファクトリ」を参照してください。
データ領域において、名前と値のペアを含むデータセットから、指定した名前に対応する複数の値を取得するLookupSet関数を使用できるようになりました。詳細については、「LookupSet関数の使用」を参照してください。
Tableデータ領域、またはTablixデータ領域の詳細行のセルに対して、新たにAutoMergeModeプロパティを使用できるようになりました。AutoMergeModeプロパティによって、前行・前列の結合設定に応じて、同じ値を持つ隣り合う複数のセルを結合することができます。詳細については、「データ領域のセルの結合」を参照してください。
Tableデータ領域のセルを垂直方向に結合できるようになりました。ActiveReportsデザイナとHTML5 Webデザイナでレポートを作成するとき、テーブルの様々なセクション(ヘッダ、グループヘッダ、フッタ、グループフッタ、および詳細)のセルを垂直方向に結合することができます。詳細については、「Table」を参照してください。
FormattedTextコントロールにおいて、より多くのタグと属性を使用できるようになりました。また、デザイン時にHTMLテキストを直接入力することが可能になり、直接入力した内容が実行時にどのように表示されるか、デザイン時にすぐ確認できるようになりました。詳細については、「FormattedText」を参照してください。
RDLレポートのグループ化設定をそのままExcelにエクスポートすることが可能になりました。
新しいEnableTogglesプロパティを使用することで、Tableコントロールの行グループと詳細グループのグループ化設定をエクスポートできます。このプロパティは、Paginationプロパティが「False」に設定されている時のみ有効です。デフォルト値はFalseです。詳細については、「Excelへの描画」を参照してください。
[CSVデータソースの設定]ダイアログでは、CSVファイルのパスにURLを指定することが可能になりました。このダイアログの[パス]オプションにCSVファイルの有効なURLを入力して、 CSV形式データを読み込むことができます。詳細については、「データソースとの接続」を参照してください。
変換ツールがRPX形式のセクションレポート(*.rpx)からRDLレポート(*.rdlx)にだけではなく、ページレポート(*.rdlx)にも変換できるようになりました。詳細については、「セクションレポート(RPXファイル)のページ/RDLレポートへの移行」を参照してください。
Visual Studio開発環境(IDE)に設定されたテーマが、ActiveReports for .NETデザイナにも自動的に適用されるようになりました。Visual Studioのテーマは、レポートエクスプローラ、レイヤー一覧、グループエディタ、レポートライブラリなど、デザイナの様々な要素に適用されます。詳細については、「ActiveReports for .NETデザイナの使用」を参照してください。